アレルゲン特異的IgE検査
これまでの猫用アレルゲン特異的IgE検査
犬用/ヒト用のIgE検査で代用していた
これまで行われていた「猫用アレルゲン特異的IgE検査」と呼ばれる検査には、学術的に証明されたものが存在せず、犬用/ヒト用のIgE検査で代用するしかありませんでした。そのため、検査結果が陽性に出ても、本当にネコのIgEを検出しているのか、あるいは陰性の場合、本当にネコのIgEが存在しないのか判断することはできませんでした。
当社の猫用アレルゲン特異的IgE検査の特徴
世界初の猫用の定量検査
当社では、ネコのIgEの組換えタンパクを認識する抗ネコIgE抗体を独自に作製しました。これにより、ネコのIgEを正確に検出することが可能となりました(第159回日本獣医学会学術集会, 神奈川, 2016)。標準物質として組換体のネコのIgEを用いた検量線を作成することで、当社の犬用アレルゲン特異的IgE検査と同様に「定量的」に測定します。それによって検査数値をng/mLで表すことが可能となりました。
アレルゲン特異的IgE検査でわかること
本検査では、アレルゲン特異的IgEの血中濃度を「定量化」したことで、原因アレルゲンの症状との関連性の強さや、アレルゲン暴露の状況が判るようになり、さらに治療効果のモニタリングが可能となりました。
測定アレルゲン一覧
節足動物
- ヤケヒョウヒダニ
- コナヒョウヒダニ
- アシブトコナダニ
- ノミ
- 蚊
カビ
- アスペルギルス
- アルテリナリア
- クラドスポリウム
- ペニシリウム
樹木
- ニホンスギ
- シラカンバ
- ハンノキ
キク科植物
- ヨモギ
- オオブタクサ
- アキノキリンソウ
- タンポポ
- フランスギク
イネ科植物
- カモガヤ
- ハルガヤ
- オオアワガエリ
- ホソムギ
- ギョウギシバ
肉系
- 鶏肉
- 卵白
- 卵黄
- 七面鳥
- アヒル
- 牛肉
- 牛乳
- 羊肉
- 豚肉
魚系
- カツオ
- マグロ
- サケ
- タラ
植物系
- 小麦
- トウモロコシ
- 米
- 大豆
- ジャガイモ
2018年8月現在
全40項目
検査方法の概要
蛍光ELISA法により、各種アレルゲンと反応する特異的IgEを検出します。