ブックタイトルVIP vol.0

ページ
3/28

このページは VIP vol.0 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

VIP vol.0

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

VIP vol.0

獣医免疫アレルギー学専門誌VIP創刊にあたってこれまでにわが国では、多くの小動物臨床獣医師向けの雑誌が存在し、いずれも高度でかつ臨床現場で活用できる内容の記事を発信してきました。しかしながら、免疫学に焦点をあてた雑誌は未だにありません。もちろん、それは国内だけの事情ではなく、諸外国を見渡してもこのような雑誌は存在していません。それは何故でしょうか。その理由は簡単です。残念ながら、世界中の獣医師や獣医学研究者が誰一人として、最新かつ複雑な免疫学の情報を臨床現場に分かりやすい形で落とし込むことができなかったからです。弊社は、「最先端の研究成果から動物医療を変える」という社是のもと、獣医師の先生方や飼い主様たちに、エビデンスに基づく最先端のサービスや製品をこれまでに提供してきました。次世代の犬用アレルギー検査を提供してきたことはもとより、昨年発売を開始した食物アレルギー療法食「ラボラインピュアプロテイン」、今後サービスを開始する予定のものも全て、最先端の免疫学の研究成果を臨床現場で活用できる形にしたものです。しかし、一方で我々は、このような最新免疫学の成果が臨床現場ではなかなか理解されない現状にも直面してきました。そこで、これら最先端の研究成果をより多くの動物病院の皆様にご理解いただくためには、分かりやすく免疫学の情報を届ける媒体が必要であると考えるようになりました。そして、そのような媒体があれば、獣医免疫学のレベルアップを目指すことも可能であると考えました。事業としてのみ考えるならば、そのような媒体の発行を既存の出版社にお願いする方法もありますが、それよりもその重要性を最も感じている我々が先陣を切って何かを行うべきであると思います。このような経緯から、これまでに検査センターが商業誌を取り扱うという事業例はありませんでしたが、思い切って弊社が本紙を創刊することといたしました。皆様がすでにご存知のとおり、獣医学領域の免疫学分野はまだまだ未解明の部分が多く残されておりますが、一方では人医学における免疫学分野や基礎免疫学は、文字どおり日進月歩で解明が進んでおります。それは、数年前に「真実」として信じていたことが、やがて覆されるという新生のサイクルが綿々と繰り返されているということでもあります。日々の診療業務で忙しい獣医師が、このような目まぐるしい状況変化に遅れずに、正確な情報を収集するのは非常に難しいと考えます。そこで本紙が、最新で、かつ臨床現場に必要な免疫学情報を選別し、わかり易い形で臨床現場に提供することによって、動物病院の皆様により効率よく正確な免疫学の情報を入手していただこうと考えています。専門雑誌という性格上、ともすればマニアックな情報提供に偏りがちですが、そうはならないよう、初歩的な話題から臨床に直結した記事まで幅広くお伝えしていく所存です。まずは、この創刊準備号をご拝読いただき、臨床に必要な免疫学の知識の妙味を少しでも味わっていただければ幸いでございます。よろしくお願い申し上げます。発行人:動物アレルギー検査株式会社代表取締役社長増田健一編集人:動物アレルギー検査株式会社学術部兼編集部長市川康明vol.0 1